ボクシングの世界ダブルタイトル戦(7月30日)のリングに亀田興毅が乱入した問題は、11日の東日本ボクシング協会の理事会で認可される見通しだった「亀田ジム」の承認にも影響が及ぶことになりそうだ。新ジムの設立は理事会メンバー満場一致の賛成が原則だが、興毅の乱入と、内藤大助への挑戦表明に激怒した協栄ジムの金平桂一郎会長は、理事の1人として、独立賛成を「考え直します」と明言した。
「亀田が協栄ジムに所属していたとき、ああしたパフォーマンスを繰り返し、私も含めて厳しい批判を何度も浴びた。私自身、そのみそぎが済んだとは思っていない。それだけに自戒の意味も込めて、あんなパフォーマンスを認めるわけにはいかない」。所属のWBAフライ級世界王者、坂田健史が4度目の防衛を果たし、一夜明けた31日、怒りの収まらない金平会長はこう話した。
亀田ジムの独立は11日の東日本協会理事会で審査される。問題なく認められるはずだった。理事である金平会長も自らが当事者という遠慮もあり、「このまま認めて大丈夫なのか釈然としないところもあったが、ほかの理事の皆さんが賛成するなら、自分も賛成しようと思っていた」という。
だが、30日の興毅乱入で考えは変わった。興毅はWBA世界フライ級1位にランクされているが、現時点では無所属。国内ではプロモーターやマッチメーカーと交渉できる立場ではない。金平会長は「本来なら自分の立場が決まってから対戦要求をすべきだ。興毅のやったことは順序や手順、業界内のマナーなど一切無視している。私としては今回の出来事で、慌てて独立を認める必要もないと思った」と語った。
金平会長はさらに、東日本協会の大橋秀行会長が夕刊フジの取材に、興毅のパフォーマンスを「あれくらいは問題ないと思う」と肯定したことも、「私としては不快ですね」と批判した。
その大橋会長は「夕刊フジの記事で非難ごうごうです」と苦笑したうえで、「あの時は会場で遠くから見ていたので、あまり詳しい様子は分からなかった。あとで詳しい内容や、いろんな人の話も聞いた。11日の理事会では、そうした関係者やファンの意見なども取り上げて話をすることになるでしょう」と微妙に立場を軌道修正した。
ただ金平会長の批判には「それをいうなら自分が散々やってきたことを、いまさらという話にもなりますよね」と納得できない様子で、興毅の乱入は協会の有力者である2人の関係にも微妙な亀裂を生じさせた。
もともと東日本協会所属のジム会長には反亀田派が少なくなかった。独立承認には、亀田兄弟の父、史郎氏が理事らに「よろしくお願いします」と頭を下げて回り、なんとかなだめた経緯もある。11日の理事会では、金平会長以外にも乱入騒動への嫌悪感から独立反対に転じる理事が出る可能性もある。
ZAKZAK 2008/08/01
TBSにやれって言われたんでしょ